【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「気づいたら、

計算することしかできなくなってた。」
 


それは、弱音だった。
 


今まで誰にも見せなかった、内側。



西園寺弥生の仮面が

完全に剥がれたようにも見えた。



「……孤独ですね。」
 


椿が、そっと言う。
 


弥生は、否定しなかった。



「そうかもな。」
 


短く、しかし正直に。



「一番上って、孤独ですよね。」
 


椿は、静かに続ける。