【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「……椿。」
 


弥生が、彼女の名前を呼んだ。
 


それはこれまでより、

ずっと静かで、慎重だった。



「君はさ。」
 


言葉を探すように、少し間を置く。



「人の裏側を見るのが、癖なの?」


「いいえ。」
 


椿は首を振った。