【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


椿は、はっとした。
 


彼の表情。
 


それは、

これまで見てきたどの顔とも違っていた。
 


自信に満ちたNo.1の顔でもない。
 


余裕のある大人の男の顔でもない。
 


まるで

――暗い部屋に長く閉じ込められていた

人間が、初めて外の光を見たような。
 


眩しさと、戸惑いと、わずかな恐怖。