【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「だから俺は、焦らせない。」
 


その瞬間、椿は確信した。
 


この男は、危険だ。
 


甘い言葉で惑わすタイプじゃない。



むしろ、静かに、確実に、人の心に入り込む。
 


店内を見渡せば、

他のメンバーたちが自然と

弥生を中心に動いている。
 


彼がいれば、無理をしなくていい。



失敗しても、支えてもらえる。
 


――そんな安心感。