「だから俺は、焦らせない。」 その瞬間、椿は確信した。 この男は、危険だ。 甘い言葉で惑わすタイプじゃない。 むしろ、静かに、確実に、人の心に入り込む。 店内を見渡せば、 他のメンバーたちが自然と 弥生を中心に動いている。 彼がいれば、無理をしなくていい。 失敗しても、支えてもらえる。 ――そんな安心感。