【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「ちゃんと家には帰れたのか?」


『……。』



しばらくの間、沈黙が流れる。



『…ここ、何処なんですかね…。

昨日の記憶ないんですよね…。

私は一体どうやってここに…。』



力の抜けた声。



嫌な予感がした。



「今どこにいる。

周りには何がある。」


『…駅…?』


「は?」



――あの後、

駅に入っていった姿を

ちゃんとこの目で見送ったはず…。