【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


それを、久しく忘れていた。
 


スマートフォンが震える。
 


店の報告。
 


黒瀬は画面を閉じ、静かに目を閉じた。



(次に会う時は)
 


少しだけ、考える。



(どこまで溶けずにいられるか。)




それが勝負だと、
 
彼自身が一番よく分かっていた。