【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


暖簾をくぐると、

木の匂いと出汁の香りが混じる。


「……意外ですね。」


「何が。」


「もっと洒落た店に行くかと。」


「肩が凝る。」



黒瀬は、

そう言ってカウンター席に腰を下ろした。