【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


ぽん、ぽん、と。
 


子ども扱いでも、慰めでもない。
 


昔から変わらない、九条の癖。



「じゃあな。」
 


それだけ言って、手を離す。
 


椿は、目を伏せたまま、静かに答えた。



「いってらっしゃい。」
 


その声を聞いた瞬間、
 
城崎の表情が、完全に切り替わった。