【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う




「また」
 


一拍。



「指名してくれる?」
 


少しだけ、声に素が滲む。
 


椿は、即答しなかった。
 


考える素振りを、あえて見せる。



「……考えておきます。」


「はは。」
 


城崎は、短く笑った。