【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「ずるいな」


「何がです?」


「好きだって言われた気もするし、

 そうじゃない気もする。」


「どちらも正解です。」



椿は、穏やかに言う。



「私は、あなたが“逃げている姿”より、

 “背負う覚悟をした姿”が好き。」
 


九条は、その言葉を噛みしめる。