【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「それは……」
 


九条が言葉を失う。



「本心?」


「半分。」


「半分?」


「ええ。」
 


椿は、九条の髪に、もう一度触れた。



「あなたが“城崎”でいる限り、

 私は、あなたを好きになりきれない。」



九条は、息を呑む。