「それは……」 九条が言葉を失う。 「本心?」 「半分。」 「半分?」 「ええ。」 椿は、九条の髪に、もう一度触れた。 「あなたが“城崎”でいる限り、 私は、あなたを好きになりきれない。」 九条は、息を呑む。