【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「俺さ」
 


一度、言葉を切る。



「幼なじみのままでいるの、嫌なんだけど。」
 


椿の指が、九条の髪の上で止まった。


「……急に?」


「急じゃない。」
 


九条は、少しだけ笑う。



「ずっと考えてた。

 考えすぎて、何年も黙ってただけ。」



彼は、身体を起こさなかった。