「俺さ」 一度、言葉を切る。 「幼なじみのままでいるの、嫌なんだけど。」 椿の指が、九条の髪の上で止まった。 「……急に?」 「急じゃない。」 九条は、少しだけ笑う。 「ずっと考えてた。 考えすぎて、何年も黙ってただけ。」 彼は、身体を起こさなかった。