【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「だから、名前を捨てた。」


「ええ。」


「城崎蓮になった?」


「そう。」



九条は、ゆっくりと目を開け、椿を見る。



「ここは、数字がすべてだ。

 家柄も、肩書きも、過去も関係ない。」


「でも」
 


椿は静かに言う。