【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「椿」
 


名前を呼ばれた瞬間、
 
椿の表情が、ほんの少しだけ緩む。



「やっぱり。」



城崎――いや、彼は続けた。



「わざと見せた?」
 


探るような目。
 


椿は、肩をすくめる。



「どうでしょうね。」
 


否定もしない。
 


肯定もしない。