【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「……。」
 


言葉が、出ない。
 


椿はすぐに袖を戻したが、もう遅かった。



「今の……」
 


城崎の声は、かすれていた。
 


椿は、否定しない。
 


ただ、静かに彼を見る。
 


次の瞬間、城崎は小さく息を吸い――
 


そして、確信したように笑った。