しばらく沈黙が流れた後、 城崎が口を開く。 「……また、指名してもらえますか。」 城崎は、少しだけ真剣な声で聞いた。 椿は、即答しなかった。 「条件次第、ですね。」 「条件?」 「高いお酒を頼むのは」 一拍。 「西園寺さんのときだけか、 って聞こうとしました?」 城崎は、一瞬、言葉を失った。 「……参りました。」 図星だった。