「では」 一呼吸置いて。 「彼の、どんなところが?」 ようやく、本題。 椿は、少し考えてから答えた。 「親切なところ。」 「親切、ですか。」 「人を駒として扱わない。」 城崎は、静かに頷いた。 「……確かに。」 「それに」 椿は続ける。 「自分が矢面に立つのが、癖みたいですね。」 城崎は、苦笑した。