【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う




「では」


一呼吸置いて。



「彼の、どんなところが?」
 


ようやく、本題。
 


椿は、少し考えてから答えた。



「親切なところ。」


「親切、ですか。」


「人を駒として扱わない。」
 


城崎は、静かに頷いた。



「……確かに。」


「それに」


 椿は続ける。


「自分が矢面に立つのが、癖みたいですね。」
 


城崎は、苦笑した。