【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


やがて、静かな足音とともに男が現れた。



「失礼します。」
 


柔らかく、落ち着いた声。
 


城崎蓮は、派手さはないが整った顔立ちで、
 
目がよく、人の表情を見逃さないタイプだと

一瞬で分かる。



「初めまして、城崎です。

今日は、ありがとうございます。」


「こちらこそ。」



城崎は、すぐに距離を詰めなかった。