【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





弥生は、店内全体をよく見ていた。



自分の卓だけではない。



奥で少し声を荒げる客、

緊張した面持ちの新人ホスト、

グラスが空きかけている席。



視線は一瞬でそれらを捉え、

必要なところにだけ、静かに手を打つ。