【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「……余計気になるだろ。」


「狙い通りです。」
 


そう言うと、椿は初めて身を預けた。
 


ほんの一瞬。
 


それだけで、弥生の腕に力が入る。



(やっぱり)



弥生は確信する。



(この女、危険だ。)



一番刺さるところだけを、正確に突いてくる。



「なあ。」


「はい。」


「君さ。」



低く、囁く。



「俺がどれだけ我慢してるか、分かってる?」
 


椿は、微笑んだ。