「……余計気になるだろ。」 「狙い通りです。」 そう言うと、椿は初めて身を預けた。 ほんの一瞬。 それだけで、弥生の腕に力が入る。 (やっぱり) 弥生は確信する。 (この女、危険だ。) 一番刺さるところだけを、正確に突いてくる。 「なあ。」 「はい。」 「君さ。」 低く、囁く。 「俺がどれだけ我慢してるか、分かってる?」 椿は、微笑んだ。