【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





「条件がある。」


「聞きます。」


「これからもあいつの傍にいてやってくれ。」


「考えておきます。」


「おい。」


「冗談です。」



椿が笑う。



「俺は、従業員を守るが、

 操る気はない。」


「同じ考えです。」



オーナーは、手を差し出した。



「……取引成立だな。」
 


椿は、その手を取った。
 


強くもなく、弱くもなく。
 


対等な握手。