「条件がある。」 「聞きます。」 「これからもあいつの傍にいてやってくれ。」 「考えておきます。」 「おい。」 「冗談です。」 椿が笑う。 「俺は、従業員を守るが、 操る気はない。」 「同じ考えです。」 オーナーは、手を差し出した。 「……取引成立だな。」 椿は、その手を取った。 強くもなく、弱くもなく。 対等な握手。