【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う





グラス越しに交わる視線。



西園寺弥生という男は、派手ではなかった。



それが、椿がまず最初に抱いた印象だった。



No.1ホストと聞いて想像していたのは、

客の肩に手を回し、

甘い言葉を惜しげもなく囁き、

場の空気を独占するような男。



だが、彼は違う。



必要以上に前に出ない。

けれど、確実に場の中心にいる。