【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


椿は、肩をすくめた。



「一条“だから”です。」
 


オーナーの眉が、僅かに上がる。



「西園寺さんを、潰す気はありません。」
 


その言葉は、はっきりしていた。



「彼を商品として消費するつもりも、

 店の秩序を壊すつもりもない。」
 


オーナーは、じっと椿を見ている。