【第一夜】今夜、仮面の下で君を想う


 


椿は、微かに微笑む。
 


肯定も、否定もしない。
 


だが、それで十分だった。
 


オーナーは、短く笑った。



「……なるほどな。」
 


声には、驚きよりも納得が滲んでいる。



「金の出どころを探る手間が省けた。」
 


椿は、静かに袖を戻した。



「直接、口にするつもりはありません。」



「だろうな。」
 


オーナーは、頷いた。