フクシュウ

「はあっはあっ..........」

私は一階の昇降口から三階の理科室まで来て足を止めた。

息が切れている。

けれどそれよりも恐怖で頭の中がいっぱいになっていた。

私は理科の扉に手をかけた。

ピリッと静電気が走ったが、鍵は開いていた。

理科室の中にヘナヘナと座り込む。

みんなは?

はぐれてしまった恐怖で頭の中が埋め尽くされる。

〘ピロン〙

突然スマホから音がなってビクッとしてしまう。

恐る恐る取り出すとメッセージが来ていた。

不思議なことに、他の参加者と連絡を取り合えるみたいだ。
メッセージには…

森本明美【みんな?どこにいる?私は今5年2組の教室前にいる!】

あ、近い。

明美ちゃんが近く雨にいると思った瞬間ホッとした。

私も急いで返信を打つ。

高橋愛実【第一理科室にいます。】

私が送信したと同時にメールが一気にきた。

神谷莉央【瑠璃と一緒に音楽室前にいる。】

伊集院連【伊織と蒼と港といっしょに二階から三階へのC階段を登っているところだ。5年2組にみんな向かおう。教室の前だ。まだゲームは始まってない。森本も教室の前の扉らへんに出ておいてくれ。】

私は震える足を何とか抑えて立ち上がった。

ドアを開ける音さえも不気味に感じる。

ドアを締めると猛ダッシュで5年2組に向かった。

今までで一番早いくらい。

5年2組前のC階段あたりに来ると.........

「きゃああああっ」

ドン、

誰かと衝突してしまった。

もし鬼だったら....

そんな考えが浮かんできて恐怖に支配される。私は尻餅をついて相手を見上げた。

暗くてよくわからないけど、衝突した相手は飛鳥さんだとわかた。

私はがくがく震える体を抱きしめて落ち着くように必死になった。

「ごめんっ!大丈夫?」