フクシュウ

もう、逃げられない。

ぎゅっと目を瞑るとカッターナイフが軽く私の首に当たった。

もう、無理だ…

そう思って恐る恐る目を開けると信じられない光景が広がっていた。

「........宮中…葉月さん...?........」

私の首にカッターナイフを当てていたのは宮中葉月さんだった。

首から血が出ていて顔も血の気がない。

とても生きているようには見えなかった。

『動かないでね〜動いたら殺すよ!』

私は逆らうことができずにピタリと止まる。

『ごめんね〜!私の目的は君を殺すことじゃないの〜!私の目的は復讐!この中に私をいじめるように影で操っていたやつがいたの!』
え?ウソでしょ?

「いじめっ子が......この中に....いるってこと?.......」

信じられない……

信頼してたのに

私がショックで意識を失いかけたときパッとカッターナイフが離れた。

「..................」

「愛実ちゃん!!大丈夫?大丈夫?」

「............」

返事が、できなかった。

この中の誰かがイジメていたなんて。

自然と涙が溢れてくる。

キュッと唇を噛む。

『愛実ちゃんはごめんね〜!関係ないけど参加してもらうね!その子達と一緒に殺してあげる!』

殺す?

私達、殺されるの?

「嫌だよ..............!」

瑠璃ちゃんが泣きそうな声を出す。