フクシュウ

伊集院さんの身体はまだガタガタと痙攣している。

『.これで本当のデスゲームだってこと、わかった〜?』

わからないよ…


「何でこんなこと…………」

そんなことを私は言いながらポケットに手を突っ込む。

あった…!

そこには護身用でありお守りであるカッターナイフがある。

この前殺人現場に出くわし、危うく殺されかけてから、トラウマになり、いつも持ち歩いていた。

ちゃんと折り紙で包んであるからばれないが、破くとすぐ使える。

カッターナイフを取り出して背中に隠す。

タイミングを見計らってドアを壊そう。

3,2,1……

カッターナイフを出してドアに突き立てた。

………はずだった。

「え………?」

その瞬間カッターナイフが空中にふわりと浮いた。

それが私の方にゆっくりと前進してくる。

私は思わず後ずさりをした。

みんなも固まっている。

ドアに私の身体が当たった。