フクシュウ

私は顔を強張らせた。

みんなも固まっている。

それはリピートされているようで徐々に大きくなっている。

『......校内に居る.....みんな........お知らせ........しま.....ジジー...........今から...ジッ.......ジジー……を開催......します。』

校内にいるみんな?

それだけ人がいるの?

……..そんなわけ無いか。

きっと間違いの放送だろう。

「多分間違いの放送.........」

『.... 校内にいるみんなにお知らせします。今から脱出デスゲーム鬼ごっこを開催します』

私の声をさえぎるようにかかった放送。

脱出デスゲーム鬼ごっこ?

何?それ。

センスなさすぎなネーミング。

何かの企画?
『.アハハッ!!!みんな、そんな顔しないの!!あたしの名前はね.....宮中葉月って言うの!』

いきなりタメ口で話しだした。

宮中葉月?

その名前を聞いた瞬間冗談抜きで心臓が止まった気がした。

宮中葉月って........今月の頭、いじめで自殺した六年一組の生徒...?だった気がする。

私は五年生だけど名前を聞いた。

自宅のキッチンで首にナイフを突き刺して、そのままベランダから飛び降りた…。

そういえば私以外は六年生。

その中でも莉央ちゃんと瑠璃ちゃんと綾小路さんは一組だったはず。

莉央ちゃんと瑠璃ちゃんは顔面蒼白で固まっている。

でも、自殺しているんだから放送がかかるなんてありえない。

いたずら?

いたずらにしてもなんだか気味が悪い。

早く出よう!!

そう思ってドアに手を伸ばした瞬間

「イタッ」

ドアに触れた瞬間静電気みたいなのが体中に駆け巡った。

私は思わず座り込んだ。