「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」

「俺が読み上げてやろう」
「ありがとうございますっ」

 夏休みの宿題をやる子に手を貸している気分だ、と思いながら、滝本はレシピを読み上げる。

「『まず、ヨーグルトの水を八時間切ります』」

 環奈が取り出したばかりの冷えたヨーグルトの容器から目線を上げてこちらを見た。

「すみません。
 断念してもいいですか……?」

「……いいぞ」