次の日。 職場で仕事をしていた環奈は、課長のデスクに書類を置きに行こうとした。 ところが、通ろうとしたデスクとデスクの狭い通路を女の先輩に塞がれる。 富田麻沙子(とみた まさこ)。 ちょっと派手な三つ上の先輩だ。 麻沙子は動かないで、腕組みしたまま、ニヤニヤ笑ってこちらを見ている――。