「もう~っ、なんなのようっ。
引き留めなさいよ、環奈~っ」
環奈は悦子と麻沙子に囲まれて呑んでいた。
二人が強引に環奈の横と前に座ったのだ。
……もう、くじ引き、関係ないじゃないですか。
っていうか、成田さんまで、環奈になってる。
人は文句を言うとき、名前で呼び捨てになるのだろうか……、
と思いながら、環奈は言った。
「はあ。
でも、あのー、課長以外にも素敵な方、たくさんいらっしゃいますよ」
環奈が男性陣を手で示しすと、
「花守さん、いいこと言うねえっ」
と男たちが笑う。
「いやいや、しかし、その発言。
なんか余裕を感じるねっ」
と平井が言う。
「え?」



