滝本課長は何番だったのかしらっ。
悦子はキョロキョロと店内を探す。
滝本はもう引いたのだが、何番だとも言わずに、すっといなくなってしまった。
ふと見ると、カウンター近くに環奈といた。
人に見られないよう、なにかを受け渡している。
「成田さん、何番でした?」
と言いながら、麻沙子がやってきた。
しっ、と悦子は麻沙子を止める。
「番号の受け渡ししてるわ」
「えっ?
誰がですかっ?」
悦子は無言で、環奈と滝本を見た。
このタイミングでそっと小さななにかを渡していたので、席を取り替えていると思ったのだ。



