「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」

 

 おのれっ、花守環奈めっ。

 でも、私も引きの良さでは負けないわっ、と悦子は思っていた。

 だって、瀧本課長みたいな人が同じ会社にいるんだもんっ。

「いや、同じ会社ってだけでしょ」
と友人たちには言われそうだったが。

 一生、あのような人と知り合いにならない可能性もあったわけだし、
と悦子はポジティブだった。

「よしっ、もう一度っ」
と立ち上がりかけた悦子だったが、

 好みのタイプの近くに座った友人二人に肩を抑えられ、座らせられた。