おのれっ、花守環奈めっ。 でも、私も引きの良さでは負けないわっ、と悦子は思っていた。 だって、瀧本課長みたいな人が同じ会社にいるんだもんっ。 「いや、同じ会社ってだけでしょ」 と友人たちには言われそうだったが。 一生、あのような人と知り合いにならない可能性もあったわけだし、 と悦子はポジティブだった。 「よしっ、もう一度っ」 と立ち上がりかけた悦子だったが、 好みのタイプの近くに座った友人二人に肩を抑えられ、座らせられた。