「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」

 


「あれ、お前をイメージしたカクテルだったのか」
と滝本が帰る道々、環奈に言う。

「……俺だったら、あんな可愛い色にはしないが」

 どんな色にする気なんですか……。

 月を見ながら、滝本はなにやら考えている。

 大通りを外れる曲がり角まで来たとき、唐突に滝本が口を開いた。

「玉虫色かな」

「……何故?」

 腹の中で思っていようと思ったのに、謎すぎて、口から出てしまっていた。

 ……何故、玉虫色?