「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」

「あ、いえっ。
 こちらこそ、すみませんっ」

 色白の美少年、と言った感じの男の人が、頭を下げる。

 たぶん、成人しているのだが、きゃしゃで少年っぽい。

 環奈の顔を見ると、あれっ? という顔をし、ぺこりと頭を下げてくる。

 なんだかわからないけど、下げ返した。

「あの、私、ほんとにいいんで、お肉どう……」

 ぞ、と言い終わる前に、その美少年は足早に消えていた。

「お肉……」
と呟きながら、環奈はその場に立ち尽くす。