「そういえば、いつも、ちょっと呑みに寄られる老夫婦がいらっしゃいましたよね。 ああいうのもいいですよね」 そう言った環奈はふと想像してみた。 二人で一緒に年をとり、猫に導かれながら、あの店に向かって歩く姿を――。