「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」

 たまには、あいつにやらせようと思ったが、環奈の、
「わー、課長、すごいですねー。
 美味しいです~っ」
という間の抜けた声と笑顔が頭をよぎった。

 あれを聞くと、ついつい、自分から動いてしまうのだ。

「ちょっと花守、聞いてんの?」

 ああ、はい、と環奈が顔を上げて、悦子を見る。

 環奈がしめられたりしないか、ハラハラしたが、もう時間なので、仕方なく席を立った。