「暁月さんに絶対服従 ~隠れ家カフェの常連日記~」



 
 
 昼、社食にいた滝本は、次の用事が急ぎなので、誰とも食べずに、ひとりで急いで食べていた。

 すると、騒がしい声が聞こえてくる。

 見ると、環奈たちの一団だった。

 いや、環奈は黙々と食べているだけなのだが。

 成田悦子と麻沙子が中心になってしゃべっているようだった。

 悦子は麻沙子の先輩で、環奈は麻沙子より、さらに後輩。

 そういえば、俺も入りたての頃は、食事のときにも先輩の説教くらったりしてたっけ。

 でも、ためになる話も多かったんだよな、と思って見ていたが、環奈は、ふんふん、と適当に頷きながら、親子丼を食べている。

 ……新人っぽさがないな。

 あと、なんで、今、親子丼だ。

 昨日の俺の親子丼に文句があるのか。

 確かに失敗したが。

 こっちは、お前の不思議なメガネ姿にも文句も言わず、可愛いとか思ってやったのに、と思いながら聞いていると、悦子の話は思ったより、しょうもなかった。