ただいま植物男子をお世話中

何だか面倒事を押し付けられたけど……お父さんとまたお話できるようになったのは、嬉しいな。


内心喜んでいると、翠くんと目が合った。


途端に心の中で、気まずさが増していく。



「あ……翠くん、ごめんなさい。その……大声出したり、ダシに使ったりしたりして……」



私の遅い謝罪にも、翠くんは優しく首を振ってくれた。


「ううん、大丈夫だよ。お世話になるのは僕たちの方だし……それより、百花ちゃんが植園さんの代わりにお世話をしてくれるんだね」


「は、はい……一応。観察とかもするみたいです」



そっかぁ、と嬉しそうに言う翠くんを見ながら、さっきから気になっていたことを質問する。



「ところで、先程から『僕たち』とか『植物男子たち』とか言ってますけど、翠くん以外の植物男子たちって一体いつ頃来るんですか?」


「ああ……それは多分―――」


「翠!!!!」



思わず肩を震わせてしまうほどの大きな声が、翠くんの声を遮った。


驚きつつ、声の主の方へ顔を向けると―――



「はぁ…………はぁ…………」


息切れしながらこっちを見ている、真っ赤な色の髪と瞳をした小柄な男の子が立っていた。