『…………百花、こんな時間にどうしたんだ?』
久しぶりに聞くお父さんの声。
こんな状態じゃなかったら、素直に喜んでいたんだけど……。
今はとりあえず、翠くんの言っていることが本当なのかを確認しなくちゃ。
「あのねお父さん、今家に木蔦翠くんっていう男の子が来てるんだけど……お父さん、その子のこと知ってる?」
『ああ、知っているが……なん―――』
「じゃあさ、翠くんがお父さんたちの研究で生まれた子で、今日からうちに住むっていうのも本当!?」
私が食い気味でそう言うと「もうそこまで聞いているのか……」という声がスマホから聞こえてきた。
じゃあ、翠くんの言っていることは本当なんだ……!
少しほっとしたのも束の間、私の中で段々と別の感情が出てきた。
「……ねえ、お父さん。そんな大事なこと、どうしてもっと早くに知らせてくれなかったの?」
『……それは……その、色々と立て込んでいて話す暇がなかったというか……』
「だからといって、こんな大事なことを当日まで話さないのはおかしいでしょ!!」
怒りを顕にしながら、お父さんを叱る。
一度言ってしまったら最後、言葉がスラスラと溢れ出した。
「ひどいよ……!全然帰ってこない上に家に他の人を住まわすなんて大事なこと私に相談どころか言わずに決めちゃうなんて……!」
『……そうだな。百花、すまない』
「ホントだよ……もう。私、何も準備なんてしてないし」
私が怒りをあらわにしていると、お父さんが気まずそうな声で私に話しかける。
『…………あのな、百花』
「お父さん、何?」
『申し訳ないんだが……お父さん、今研究結果を詳しく調べるために研究所を離れることが出来なくてな…………』
「……………」
『お父さんの代わりに植物男子たちの観察と世話をお願いしたいんだが…………できそうか?』
「………………………………」
今すぐに通話を切りたい気持ちを頑張って抑えながら、一度深呼吸をする。
大丈夫だよー私、落ち着いてー。
心の中でそう唱え、何とか気分を落ち着かせた。
……うん、もう大丈夫。
もう一度深呼吸をして、お父さんに告げる。
「…………良いよ。お父さんだって仕事だし、何より翠くん……たちが可哀想だもんね」
『……そ、そうか!百花、助かるよ。ありが―――』
「ただし!
…………また毎日メールして、それでいて体育祭とか、授業参観とかの学校行事は絶対に来るって約束してくれるならね」
悩むと思っていたけど、すぐに返事が返ってきた。
『ああ、もちろんだ。約束する』
「ホント!?約束だからね、破ったら怒るからね」
お父さんに念を入れながら、お仕事頑張ってねと言って通話を切る。
久しぶりに聞くお父さんの声。
こんな状態じゃなかったら、素直に喜んでいたんだけど……。
今はとりあえず、翠くんの言っていることが本当なのかを確認しなくちゃ。
「あのねお父さん、今家に木蔦翠くんっていう男の子が来てるんだけど……お父さん、その子のこと知ってる?」
『ああ、知っているが……なん―――』
「じゃあさ、翠くんがお父さんたちの研究で生まれた子で、今日からうちに住むっていうのも本当!?」
私が食い気味でそう言うと「もうそこまで聞いているのか……」という声がスマホから聞こえてきた。
じゃあ、翠くんの言っていることは本当なんだ……!
少しほっとしたのも束の間、私の中で段々と別の感情が出てきた。
「……ねえ、お父さん。そんな大事なこと、どうしてもっと早くに知らせてくれなかったの?」
『……それは……その、色々と立て込んでいて話す暇がなかったというか……』
「だからといって、こんな大事なことを当日まで話さないのはおかしいでしょ!!」
怒りを顕にしながら、お父さんを叱る。
一度言ってしまったら最後、言葉がスラスラと溢れ出した。
「ひどいよ……!全然帰ってこない上に家に他の人を住まわすなんて大事なこと私に相談どころか言わずに決めちゃうなんて……!」
『……そうだな。百花、すまない』
「ホントだよ……もう。私、何も準備なんてしてないし」
私が怒りをあらわにしていると、お父さんが気まずそうな声で私に話しかける。
『…………あのな、百花』
「お父さん、何?」
『申し訳ないんだが……お父さん、今研究結果を詳しく調べるために研究所を離れることが出来なくてな…………』
「……………」
『お父さんの代わりに植物男子たちの観察と世話をお願いしたいんだが…………できそうか?』
「………………………………」
今すぐに通話を切りたい気持ちを頑張って抑えながら、一度深呼吸をする。
大丈夫だよー私、落ち着いてー。
心の中でそう唱え、何とか気分を落ち着かせた。
……うん、もう大丈夫。
もう一度深呼吸をして、お父さんに告げる。
「…………良いよ。お父さんだって仕事だし、何より翠くん……たちが可哀想だもんね」
『……そ、そうか!百花、助かるよ。ありが―――』
「ただし!
…………また毎日メールして、それでいて体育祭とか、授業参観とかの学校行事は絶対に来るって約束してくれるならね」
悩むと思っていたけど、すぐに返事が返ってきた。
『ああ、もちろんだ。約束する』
「ホント!?約束だからね、破ったら怒るからね」
お父さんに念を入れながら、お仕事頑張ってねと言って通話を切る。

