ただいま植物男子をお世話中

「さあ、どうぞお入りください」


「おじゃまします……」



お客さんはお辞儀をして、ロビーへと入ると物珍しそうに辺りを見渡す。



「まさかこんなに広いとは……凄いね」



マジマジとロビーを見つめる姿を見ながら、お茶を淹れてきますねと声をかけようとしたその時だった。


―――信じられない言葉を聞いたのは。



「―――今日からここに住むのか……。間取り、覚えられるかな……?」



…………今、この人なんて言ったの?


ここに、住む???



「ち、ちょっと待ってください。なんで?なんでここに住むことになってるんですか?」



耐えきれず、聞き返した。


すると不思議そうに首を傾げて私を見てきた。



「なんでって……植園さんから聞いてないの?今日から僕ら植物男子は、ここにお世話になるんだよ」


「〝植物男子〟……?」



聞き慣れない言葉が聞こえてきた。


今度は私が不思議そうに首を傾げる。



「……ウソ、本当に聞いてないんだ」


「はい、全く」



素直に頷く。


さっきから、何が何だか分からない。



「……とりあえず、説明するからここに座って」



今日、早めに起きて良かった……。


そう思いながら彼の指差した椅子に座ると、彼は説明を始めてくれた。