ただいま植物男子をお世話中

……こんな時間に誰だろう?


少し不思議に思いながらも、門へと近づく。


それに伴って、その人物の姿もクッキリと見えてきた。


―――綺麗な緑色の髪。


髪が長くて顔はちゃんと見えないけど、その分綺麗な髪が際立っていた。


年齢は……多分、私と同じかそれよりちょっと上くらい?


だけど、私にはこんな人は知り合いにいない。


知らない人だ。


こ、怖い人だったらどうしよう……。



「あの……どうかされましたか?」



怖い人ではありませんようにとそう控えめに尋ねると、緑色の髪が小さく揺れた。


近くで見ると更に綺麗だなあ……。



「その、ここって植園さんの家……で合ってますか?」


「えっと……あー、はい!合ってますよ」



一瞬、私のことを言われたのだと思ったけど、多分お父さんの方だ。


なら、お父さんの知り合いなのかな?


つまり、お父さんが帰ってくる……?


それなら一言連絡してほしかったな、お父さん……。


連絡してくれたなら、お父さんの好きなものいっぱい作って待っていたのに。


今だって、人様を出迎えるのには不自然な格好だし。


そうしょんぼりしていると、



「じゃあ、あなたが植園百花《うえぞのももか》ちゃん?」



何故か私の名前を確認された。



「え?……は、はい。そうですけど……」



私が戸惑いながらもそう言うと、目の前の人の口角が上がった。



「そっか。……なら、良かった」


「え、えっと……?……あ!ここで話すのもあれですよね。今、門を開けますからちょっと待ってください」


「うん、ありがとう」



ちょっと気になることもあるけれど、お父さんのお客さんなら私がちゃんともてなさないと。


いそいそと門を開けて、玄関を開けて招き入れる。