翠くんの隣に立つと翠くんが「見て」と下の方を指差した。
植木鉢が何個か置いてある中から、真っ直ぐに指を差している植物を見る。
「これ、この子と一緒」
翠くんがそう言った植物は、翠くんと同じく綺麗な緑色の葉をしていた。
この植物の名前は確か―――
「アイビー……ですか?」
「そう!さすが百花ちゃん、物知りだね。昨日、偶然見つけてさ。僕もちゃんと居るんだって嬉しくなっちゃった」
楽しそうに言う翠くんの表情は、きっと素敵な笑顔をしているはずなのに、前髪のせいでよく見えない。
……勿体ないなぁ。
昨日、少しだけ見えた時があったけど、ちゃんとは見たことがない。
またじーっと見つめていると、翠くんは小さく首を傾げた。
「……百花ちゃん、どうしたの?」
「えっと、翠くんって前髪切らないんですか?前とか見えにくいと思うんですけど……」
「ああ……これかぁ」
翠くんは前髪を軽く触ると「実はさ……」と呟き、そのまま話始めた。
「僕……いやアイビーはね、生命力が凄く強いんだ。暑さにも、寒さにも強くてどんな場所でも育つ。だから、僕の身体も他の皆と比べて頑丈だし、病気になったこともないんだけど……」
そこまで話すと小さくため息をつく。
そして、髪の方に指を差した。
「生命力が強すぎるせいで、髪を切ってもまたすぐに伸びてきちゃうんだ。だから、前は確かに見えにくいけど、今みたいに伸ばしたままにするのが1番楽でさ。こうしてるんだ」
「そう、だったんですね」
理由は分かったけれど、私はやっぱり勿体ないなと思ってしまう。
植木鉢が何個か置いてある中から、真っ直ぐに指を差している植物を見る。
「これ、この子と一緒」
翠くんがそう言った植物は、翠くんと同じく綺麗な緑色の葉をしていた。
この植物の名前は確か―――
「アイビー……ですか?」
「そう!さすが百花ちゃん、物知りだね。昨日、偶然見つけてさ。僕もちゃんと居るんだって嬉しくなっちゃった」
楽しそうに言う翠くんの表情は、きっと素敵な笑顔をしているはずなのに、前髪のせいでよく見えない。
……勿体ないなぁ。
昨日、少しだけ見えた時があったけど、ちゃんとは見たことがない。
またじーっと見つめていると、翠くんは小さく首を傾げた。
「……百花ちゃん、どうしたの?」
「えっと、翠くんって前髪切らないんですか?前とか見えにくいと思うんですけど……」
「ああ……これかぁ」
翠くんは前髪を軽く触ると「実はさ……」と呟き、そのまま話始めた。
「僕……いやアイビーはね、生命力が凄く強いんだ。暑さにも、寒さにも強くてどんな場所でも育つ。だから、僕の身体も他の皆と比べて頑丈だし、病気になったこともないんだけど……」
そこまで話すと小さくため息をつく。
そして、髪の方に指を差した。
「生命力が強すぎるせいで、髪を切ってもまたすぐに伸びてきちゃうんだ。だから、前は確かに見えにくいけど、今みたいに伸ばしたままにするのが1番楽でさ。こうしてるんだ」
「そう、だったんですね」
理由は分かったけれど、私はやっぱり勿体ないなと思ってしまう。

