ただいま植物男子をお世話中

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翌日の朝、畑近くにあるベンチに座っていた。


今日は昨日のこともあって疲れているから、仕方なく雑草抜きは止めて水やりだけにした。


そのため服装もジャージではなく、学校の制服に休みの日によく着るカーディガンを羽織って暖かくしている。



「ふあぁ……」



まだ少し暗い空を見ながら、小さくあくびをする。


昨日寝たのは、夜の11時過ぎ。


いつもなら、とっくに夢の中にいるであろう時間まで昨日は起きていた。


実は夕ご飯を食べ終わった後も、私たちは話を続けていたんだ。


この家に一緒に住む、となるとどうしても決めるべきことが沢山ある。


部屋の割り振りに掃除当番、あとルール。


これらを一気に決めていたんだ。


そう、だから眠いのは仕方のないこと。


……ちょっとくらい寝ても良いよね。


そう自分に言い聞かせながら、うとうとと船を漕ぎ始める。


家の裏側は、小さな森へと繋がっていて、鳥たちの声や葉っぱがさざめく音が聞こえてくる。


柔らかな音たちに包まれながら、重い瞼を閉じようとして―――



「おはよう、百花ちゃん」


「ひゃああ!!??」



後ろから急にかかってきた声で、一気に目が覚めた。


慌てて後ろを振り返ると、翠くんが立っていた。



「み、翠くん……!?……起きてたんですね」



流石にこんな時間に起きてこないだろうと思って油断してた……。



「うん、ちょっと目が覚めちゃってさ。それより、百花ちゃんは今日もこの時間から水やりしてるの?」



翠くんの問いかけに、控えめに頷く。



「は、はい……。お昼は学校にいるので、できませんから」


「そうなんだ。だから、どの植物も綺麗な状態だし、生き生きとしてるんだね」


「ありがとうございます。……えへへ」



植物のお手入れは、かなりの力を入れて毎日やっているので、褒められるとすごく嬉しい。


思わず、その場で飛び跳ねたくなっちゃうくらい。