ただいま植物男子をお世話中

…………やっぱり怖い!


冷たく言われた翠くんの方はというと、さっきと変わらない感じで「いや、関係あるとかないとかじゃなくてさ〜」と薔薇山くんを宥めていた。


あの冷たい声に全く怯まないなんて……翠くん、強い。



「まー、兎にも角にもボクらにはそういう百花たち人間とは違う特性を持ってるから。そこんとこよろしくねー」



天竺くんはこれで話は終わり!という雰囲気を出してご飯を食べ進めてしまった。


というか、よくよく見ると私以外の皆は大なり小なり食べ進めていた。


わ、私も早く食べないと……。


話にすっかり聞き入ってまだ何も食べていなかった私は急いで食べ進める。


椿原くんと天竺くんも手伝ってくれた夕ご飯の味は、いつも私が作る味とはちょっと違くて、少し不思議な気持ちになった。


まだ空席はあるけれど、それでも騒がしい食堂。


この光景と音は、小学生の頃に早苗ちゃんたちと私の家でお泊り会をした時以来だ。


お父さんから急に言われた時は、全然実感が湧かなかったけど、今なら分かる。


人間とは違う特定の植物の特性を持つ彼らのお世話と観察。


今のところ、薔薇山くんと紫陽花くんの特性は何となく分かったけど……。


残りの3人の特性はまだ聞いていない。


それすなわち、まだ危険性がある特性や厄介な特性が潜んでいるかもしれない、ということでもある。



「…………………………うん」



コレ、思っていた以上に大変だ………………。


今のうちに聞けばいいかもしれないけど、今日は色々あり過ぎて疲れた。


今はもう、何にも考えずに美味しいご飯をただ食べて癒されたい……。


そう思いながら、私はもう一度お箸を持ち直したのだった。