ただいま植物男子をお世話中

「特性……ですか?」



またあまり聞き慣れてない言葉が聞こえてきたので、聞き返してしまった。


天竺くんは私の言葉に軽く頷くと、説明を始める。



「そう。まず第一に、ボクらには元となっている植物がある。これは百花も知ってるよね」


「は、はい。天竺くんは確か……ダリア、でしたっけ?」


「せいかーい。で、さっき髪色が変わった紫瑞は紫陽花なんだけど……」



天竺くんは、そこまで言うと紫陽花くんの方に目を向けた。


それが合図というように、今度は紫陽花くんが話し始める。



「実は紫陽花自体にも、さっきのオレと同じ〝花の色が変わる〟っていう特性があるんだ。まあ、オレは摂ったもので変わって、あっちは土の成分によって変わるんだけどな」



紫陽花くんはそう言うと、近くにあった水を飲んだ。


すると―――



「また、髪が……」



コップの中の水が減るのと比例して、段々と色が変化していく。


飲み切る頃にはもうすっかり元の紫色の髪に戻っていた。



「……と、こんな感じに。さっきみたいなアルカリ性のものを摂ればピンク色に、酸性のものを摂れば青色に、水みたいな中性のものを摂れば紫色に変わる」


「へえー……」



驚きと感心で、そんな反応しか出来なかった。


なんだか凄腕のマジシャンを見ているような気分。