ただいま植物男子をお世話中

「百花さん、どうしたんですか?」


「つつ、椿原くん!あ、紫陽花くんの……か、かみ……髪が!」


「髪?……ああ」


「あちゃー。百花は紫瑞のこれ見るの初めてだっけ?」



大慌てな私に対して、椿原くんと天竺くんは平然としていた。


当の紫陽花くんに関しては気付いていないのか、不思議そうな顔をしてるけど食べ続けているし。


ど、どうして皆、こんなに冷静なの……!?


「紫瑞、髪色変わってるよ」と天竺くんが言ってようやく紫陽花くんのお箸の動きが止まった。



「あー……そういうことか。悪いな百花、びっくりしただろ」


「は、はい……。かなり……いや、すっごく」



もう一度、紫陽花くんの髪を見る。


……やっぱり、ピンクだ。


なんだかさっきよりも色が濃くなっているような気さえする。



「でもこれで説明する手間が少し減ったね。紫瑞ナイスー」



未だに混乱気味の私を置いて、天竺くんがそう笑顔で言い放つ。


その言葉に対して椿原くんも頷いた。



「確かにそうですね。ここで話すのもあれですし、食堂へと移動してからお話しましょうか」



こうして私は訳が分からないまま、料理を運んで食堂へと移動したのだった。


…………………………
…………



「―――それで、わざわざ僕たちを待っててくれたんだ」



数分遅れて食堂にやってきた翠くんと薔薇山くんの方を見る。


2人……というか翠くんは薔薇山くんの腕を絶対に逃さんといわんばかりにガッチリと組んでいた。


ちょっと痛そう……。



「翠、いい加減離せ」


「あ、ごめん。忘れてた」



そう言って、パッと腕を離すと2人は近くの椅子に座る。


これで皆が揃った。



「それじゃ、話し始めよっか。―――ボクら植物男子の〝特性〟について」