「それにしても……、翠のせいで予定よりだいぶ遅れちまったな」
「ゔ……ごめんって」
「まあまあ、紅真それくらいに…………」
「でも確かにホントは5時に着く予定だったもんね。結構オーバーしちゃった」
え……〝5時には着く予定だった〟?
天竺くんがそう言った瞬間、慌てて時計を見る。
現在時刻は―――
「ろ、6時……!?」
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がった私をまた皆が見つめてきた。
だけど、今はそれを気にする暇はない。
「ど、どうしよう私、まだ花壇しかお世話してないのに……!」
それに加えて、学校の支度もまだ全然済んでいない。
今の私、つなぎ姿で制服すら着てないし……!
朝食を諦めるとしても、圧倒的に時間が足りない。
「と、とりあえず温室……あと畑にも水をあげなきゃ……!」
慌てながら玄関から出ようとする私を、椿原くんが止めた。
「百花さん、それよりもご自身の方を優先した方が良いのでは……?」
椿原くんの心配するような表情を見ると、つい足が止まってしまった。
ちょっとの間考えた後、私は結論を出す。
「…………そうします」
小さくそう言うと、椿原くんは朗らかに微笑んだ。
花が咲くようなその微笑みに見惚れそうになりながらも、急いで自室へと戻っていった。
「ゔ……ごめんって」
「まあまあ、紅真それくらいに…………」
「でも確かにホントは5時に着く予定だったもんね。結構オーバーしちゃった」
え……〝5時には着く予定だった〟?
天竺くんがそう言った瞬間、慌てて時計を見る。
現在時刻は―――
「ろ、6時……!?」
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がった私をまた皆が見つめてきた。
だけど、今はそれを気にする暇はない。
「ど、どうしよう私、まだ花壇しかお世話してないのに……!」
それに加えて、学校の支度もまだ全然済んでいない。
今の私、つなぎ姿で制服すら着てないし……!
朝食を諦めるとしても、圧倒的に時間が足りない。
「と、とりあえず温室……あと畑にも水をあげなきゃ……!」
慌てながら玄関から出ようとする私を、椿原くんが止めた。
「百花さん、それよりもご自身の方を優先した方が良いのでは……?」
椿原くんの心配するような表情を見ると、つい足が止まってしまった。
ちょっとの間考えた後、私は結論を出す。
「…………そうします」
小さくそう言うと、椿原くんは朗らかに微笑んだ。
花が咲くようなその微笑みに見惚れそうになりながらも、急いで自室へと戻っていった。

