『Noizで七いいねの瞬間を見ると、奇跡が起こるんだよ』

家に帰って、結が配信する動画を視聴していると―――。


『七個だ、やったぁっ……っ、きゃあぁぁっっ……―――!!』


[悲鳴?ルナ大丈夫?][何があったの?]

何が起こったんだろ……呪いが発動した、てことなのかなっ……?
思わずニヤけしまう。
……ふと見ると、いつの間にかいいね数が減っている。
結の声が止み、私は、自分の計画が失敗したことを悟った。
溜め息を吐いて、もう一度動画のコメ欄を見る。

―――[ルナに嘘教えたの誰?殺してやる]


……最悪―――。
命の危険を肌で感じた、そのとき。


『誰、私の友達傷つけようとしてる人。許さないよ』

画面から響く、結の声。


[じゃあ、やめとく]
というコメントを見ると、安心して力が抜けた。
明日、結にお礼を言おう。
それで……本当の友達になるんだ。

朝、ドアを開ける。こける。
体に痛みが走る。目の前に女が立っている。


「―――ルナを呪おうとしてたんでしょ。私には分かる」


痛むのは、こけたからじゃない。
―――刺されたから。

「っ……来な、いんじゃ……」
「ルナの手前そう言っただけ。そんなの嘘だよ」
「さい、て……」
「ルナを呪うつもりだったくせに。どの口が言ってんの?」

もう話す気力もなくなってきた。
女を力なく睨みつける。

「わた、しを……どうする、つもりなの……」
「あんたに言う必要はない」

視界が徐々に暗くなる。
どうせ女は捕まる。でもその頃、私はもう……。


結……。

最初、すっごく嫌いだったけど。


大好き―――