「アナタになら殺されてもいい。殺してください、エレノア」
囁かれた言葉に、プチンと何かが切れる音がする。
ーーーもう、ダメだ。
最後の力を振り絞って、首をそれでも横に振ろうとした、その時。
ローゼルは私の両頬を優しく両手で包み、そっと私に口付けをした。
「…っ!」
思わぬ展開に驚いて、つい口元が緩む。
その隙を見逃さなかったローゼルは、半ば強引に私の口の中に舌をねじ込み、そのまま味わうように私の中を蹂躙し始めた。
「ん、んん」
最初は抵抗しようとしたが、愛する者からの口付けに、次第に私も夢中になり、甘い声が漏れる。
舌を絡ませ合い、口内を撫でられ、唾液が混ざり合っていく。
さらに次第に、何故か血の味も感じ、頭がぼんやりとし始めた。
この味はローゼルのものだ。
何故、今、ローゼルの血の味がするのかわからない。
だが、ローゼルからのキスと血に、私の中で抗い難い快感が走った。
美味しい、気持ちいい。
もっと、もっと…!



